家庭円満で家族の仲もよく、素敵な妻と3才のかわいいざかりの息子がいる智紀。
共働きなので智紀はいつも会社に行く通り道のにある保育園への息子送り迎えを担当していた。
いつも保育園で挨拶を交わす程度のママ友の奈恵はいつもさみしそうな顔をしていた。少し気にはなっていたが、保育園の運動会の時にその理由が明らかになる。
奈恵は実はシンママで、子供ができた時に父親に逃げられたとのこと。事情をきいた智紀の妻の茜音は心を痛めて、それから家族ぐるみの交流が始まった。
ところがそれからしばらくして茜音の具合が悪くなり、間もなく茜音は帰らぬ人となってしまう。
幼い息子を残して逝ってしまった茜音。智紀は傷心の上、仕事と主婦業の二足わらじに耐え切れずにボロボロになってしまう。
そんな時に助け船を出してくれたのがママ友の奈恵だった。同じ保育園で仲良しの娘といっしょに智紀の面倒をよく見てくれるようになった。
「甘え過ぎだ。」
「このままでいいはずはない。」
そう思ってた矢先に、息子が失踪する事件が起こる。
ママ友の奈恵の家かと思い連絡すると、奈恵も探すのを手伝ってくれて事なきを得る。しかし、傷心とワンオペでボロボロの智紀は、奈恵の家で思わず泣きだしてしまう。
そんな智紀の姿を見た、奈恵は
「あなたのお世話をさせて。いろいろな意味で。」
と言って、智紀の手を取り....。