地方の観光特急に乗ったら見知らぬ家族に手作り料理をふるまわれた。

うぉーりー

地方の観光特急に乗ったら見知らぬ家族に手作り料理をふるまわれた。

地方の観光特急に、観光でなく仕事のために乗った。

休日なこともあり、電車を待つ人はみんな旅行者。

羨ましいなと思いながら乗り込んだら、

3人家族が俺の席含む4席を向かい合わせにして、お弁当を広げていた。

たぶん、1人なら取らないと思ったのだろう。

実は同じ経験が以前にもあり、やたらと文句を言われた経験があり、

車掌に無理を言って席を変えてもらった苦い思い出がある。

今回もそのパターンかと思っていたら、そこの家族の母親が「やだー!」と隣に座る父親の肩をバシバシ叩いていた。そして、俺の方を見ると「ごめんね!向かい合わせにしちゃって!仕事の方?お昼食べた?」と聞いてくる。

呆気にとられてる間にそこの娘さんが、俺の荷物を棚網にあげてくれて、

父親がお茶と箸を用意してくれて、俺の座席へ促してくれた。

そして母親がどんどん料理を取り分ける。

「はい!お仕事お疲れ様!」

と言って、美味しそうな料理を渡してくれた。

手作り料理なんて久々で、また料理が美味しくて泣きそうになった。嫁は全然料理なんて作ってくれなかったから。

「量作りすぎてー、もー、ほんまアホやわあ」とゲラゲラ笑いながら、海老や蟹の殻を剥いては、俺に渡してくれる母親。

「こいつ、アホやねん」と言ってビールを注いでくれる父親。「3人で食べれるか心配やったわ」と無表情ながらもよく見たらめっちゃ可愛い娘におなかいっぱい食べさせてもらった。

降車駅で、母親が「余り物やけどこれ!」と言って、パックに色々詰めて渡してくれた。

途中で聞いたんだけど、一年前、息子さんを病気で亡くしたらしい。ずっと家族でふさぎ込んでいたらしいが、このままじゃダメだと思い、息子さんが行きたかった観光地へ向かう途中だったようで、息子さんがよく食べる人で母親はつい、4人分の大量のお弁当を作ってしまったらしい。

そんな時に優しくしてくれてありがとう。お弁当とても美味しかったです。

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