【毎日新聞】街頭やネット上で消えない在日コリアンらへのヘイトスピーチ、各地の朝鮮学校への

とほかみえみため 010

「日本人ってこんなに素晴らしい」「外国人が絶賛する日本」。こんなタイトルの本や雑誌、テレビ番組が目立つ。過剰な「自画自賛」はどこかなじめない。

そんな違和感に加え、大学非常勤講師の藤井幸之助さん(55)=大阪市東淀川区=は「相手の価値観を否定して成り立つ自己肯定っていかがでしょう」と疑問を投げかける。街頭やネット上で消えない在日コリアンらへのヘイトスピーチ、各地の朝鮮学校への締め付け……。自己評価の高まりと呼応するように、自分と違う他者への目線も厳しくなっている。

昨年5月、同市天王寺区に「猪飼野セッパラム文庫」を開設した。学生時代から集めた、在日コリアンや部落問題、性的少数者など、社会のマイノリティーに関する本ばかり約1万2000冊が並ぶ。目指すは「まちの人権図書館」だ。

文庫を訪れた高校生に朝鮮学校の生徒を紹介すると、とんとん拍子に交流が進んだ。京都から来た大学生は藤井さんの仲介で、大阪の小学校にある民族学級の研究を本格的に始めた。「マイノリティーに目が向く社会こそ本当に豊かな社会。それを次世代に伝えたい」

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