中学生私「6歳の時、Aちゃんが行方不明になったよね?」母「記憶にない…」私「(ゴマ化してる

アットホームな職場です

な)」→高校生になって再び聞いてみたら…

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404:

思い出しながらつらつら書いてたら長くなってしまったけど

コンパクトに纏められなかったのでこのまま投下します。

長いの嫌いな人は読み飛ばしてください、と最初に言っておくw

小さい頃、回りを見渡すと山ばかりの超がつくド田舎に住んでた。

同じ村の中にAちゃんとBちゃんって言うふたりの女の子がいて、

同じぐらいの年頃の子供は私たち3人しかいなかったから

いつも一緒に遊んでた。

実際は私とBちゃんが同じ年齢でAちゃんはひとつ年下。

そのせいだけじゃないんだけど、

私はどっちかというとAちゃんよりBちゃんの方が好きだった。

Aちゃんはちょっとエキセントリックで我儘なところがあって、

自分の思い通りにならないと

玩具を投げつけて帰るようなところがあったし。

Aちゃんが帰っちゃうと、Bちゃんと2人で遊ぶことになるんだけど

Bちゃんはそんなことはしないし、ふたりだけでも楽しかった。

かと言ってAちゃんを仲間外れにすることもないし、

子供だったからあまり深く考えずに遊んでたんだと思う。

(つづく)

405:

6歳の時のこと。

何故6歳って覚えてるかって言うと、その日の前日に

私は母親と一緒に町に出て行ってランドセルを買ってもらったんだ。

それが嬉しくて嬉しくて、ふたりを家に呼んで

新品のランドセルを見せたのを覚えてるから6歳の時。

そしたらBちゃんも次の週末に買いに行く約束を母親としてて

楽しみにしてるんだって笑ってた。

今ならひとりだけ年下のAちゃんに対する配慮が足りなかったなと思うけど

その頃はとにかく初めてのランドセルが嬉しかった。

いつものようにAちゃん、自分だけランドセル買ってもらえないことで

キーキー泣き出して、私のランドセルをひったくって

両足で乗って飛び跳ねるように踏みつけた。

それで私も怒っちゃって「止めてよ!、触らないでよ!ってド鳴った。

でも止めてくれなくて、アカンベーしてきた。

もめ事になって、Bちゃんも私に加勢した。

(つづく)

406:

2対1になったことでAちゃんが余計に泣いて、

ランドセルの購入特典みたいなストラップを

「これ貰った!」ってひったくって逃げるように家を出て行った。

「あげないよ!それ私んだよ!!」ってBちゃんと追いかけて行ったけど

山の中に逃げ込んで隠れたみたいで、見失ってしまった。

しばらくして、買い物か何かで出掛けていた母親が帰ってきたので

泣きながら事情を話したら

これから返してもらってくるから泣きなさんなって言われて、

Bちゃんももう家に帰りなさいって。

そこまではハッキリ覚えてるのに、その先が記憶の中の謎なんだ。

その後、近所中が大騒ぎしてた記憶がある。

あちこちの家のお父さんやおじいちゃんなんかも出てきて

いくつかの塊になって山の中に入って行ったりして。

その記憶の光景が何故か真っ赤っ赤なんだ。

パトカーが来てたんじゃないかと思う。

(つづく)

407:

知らないおじさんにAちゃんのこと色々聞かれたし、

断片的にだけど、Aちゃんのお父さんが真っ青になってオロオロしてたことや

私の母とBちゃんのお母さんが肩を抱き合って涙ぐんでたことを覚えてる。

で、その時からAちゃんともBちゃんとも一緒に遊んだ記憶がない。

その村の記憶自体もそこまでで終わってる。

そんなド田舎で育ったはずなのに、

小学校からの記憶は普通の町の普通の小学校。

小学校生活も楽しくて、その村のこともAちゃんやBちゃんの事も

思い出すことがなかった。

新しい友達もたくさんできたし。

で、中学の時の部活の最中にポンッとBちゃんのことを思い出した。

そこから芋づる式に上に書いたようなことを思い出したんだ。

それで母に当時のことを聞いたんだ。

(つづく)

408:

パトカーとか来てたような気がするけど、あれってなんだったの?

AちゃんとBちゃんって今どうしてるか知らない?

ストラップ返して貰ってないような気がするけど、お母さん返して貰えなかったの?

でも母は覚えてない、そんなことあったっけ?って言ったのが

なんだかとぼけてるような、誤魔化されてるような印象だった。

その村には父の仕事の関係で2年ぐらい住んでただけだって。

なんか気になって村の名前を聞いたりしたけど、忘れたってサラッと言われた。

当時はなーんだって感じだったけど、いくら転勤転勤で全国を転々としてたって

住んでた地名なんて忘れるわけがないと今なら分かる。

でもこの件は聞いちゃいけないことって何となく感じて

その後母にも父にも聞かなかった。

ただ、自分の中で当時の記憶の光景から

山の中に逃げ込んだAちゃんが行方不明になったんじゃないかと思った。

最初はもしかしたら事古にでも遭って氏んじゃったのかなとも想像したけど

だったらいくらなんでもおお悔み式の記憶もあるだろうし。

あんな小さな村ならおお悔み式ってきっと派手だろうし覚えてないわけがない。

だからきっと見つからなかったんだと思った。

410:

なのでそれ以降、公開捜査のテレビ番組があると知れば

Aちゃんのことをやるんじゃないかって、こっそり注目して見てたりもした。

もし取り上げられれば、村の風景とかで絶対思い出すって思ったし。

けど、そのことを気にしてたのは、思い出して3年ぐらいの間のことで

高校生にもなったら又、日々のことで頭が一杯ですっかり忘れてた。

それから又何年も経って、結婚もして子供も生まれて

母がうちに遊びに来た時に再びポンッと思い出した。

それで母に、中学の頃に思い出して聞いたときに誤魔化されたような気がしたけど

あれって実際はなんだったの?って聞いてみた。

そしたら母が「あの頃はまだお前に話せるようなことじゃないと思ったから」と言いながら

何があったのか教えてくれた。

(つづく)

411:

実際あの晩は大変だったらしいけど、

山の中に捜索隊が入っていたような記憶やパトカーの記憶は

同じころにあった別の事案のことだったみたい。

山菜取りに山に入ったどこかのおばあちゃんが行方不明になったとか。

Aちゃんのお父さんがオロオロしてたのと、

私とBちゃんの母親同士が泣いてたのは記憶の通りだった。

どうやらAちゃんのお母さんとBちゃんのお父さんが不貞してて

駆け落ちしちゃったらしいんだな。

小さな村の中でのことだから、そりゃあもう大騒ぎだったらしい。

その時点ではもう私の父の次の辞令も出てたし

どうなったか見届けずに引っ越したらしく、だから急にその村の記憶が途絶えたんだった。

Bちゃんのお母さんは私の母とも交流あったし、

引っ越したあとも1、2度連絡を取り合ったそうだけど、

結局Bちゃんはお母さんと一緒にお母さんの地元に引っ越して

Aちゃんはどうなったのか分からないって言ってた。

ずっと事案として捉えていて、少なからず自分も関わってると思っていたことが

現実は全く別の話だったことに、安堵するような気持ちと驚きがないまぜになって

変な気持ちだった。

(おしまい)

支援ありがとう。

412:

意外な結末でした

415:

最悪の予想とは斜めの方向にいったけど、

隠し事されてるんじゃ…ってもやもやはすっきりしてよかったね

Aちゃんランドセル買ってもらえなかったのか…

417:

おっかない話かと思ったらまさかの展開だったが、

Aちゃんが不憫で可哀想だな。

癇癪持ちの性格も、きっと何か関係あったのかも知れないな。

今、幸せになってるといいけど。

423:

Aちゃんは行方不明になってなかったんだね。よかった

425:

個人的には好きなオチ

いい意味で生活板っぽい

426:

なんか山岸凉子のマンガに似たような話があったな

そっちは氏んじゃうんじゃなかったっけ

427:

Aちゃんは他界してなかったんだね!よかった!と思いつつも

なんか期待を裏切られた感

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