870: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/14 18:40 ID:qJ/hFYmW
「手討ちか半 頃しか」
昔、ある行商人の男がいた。
男は町から町へと薬を売り歩くことを生業としていた。
が、ある時山の中で道に迷ってしまい、日も暮れてしまった。
男が困り果てているとむこうに小さな明かりが見えた。
「今晩は、夜分に申し訳ありませんが道に迷ってしまったようで、
一晩泊めていただけませんか」
男が戸の前で言うと、中から爺様が出てきてこう言った。
「それは難儀なことで。ささ、入ってください」
男が中に入ると婆様があいさつをした。
「さあ座ってください、何か出しますから」
871: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/14 18:40 ID:qJ/hFYmW
男は精一杯の手厚いもてなしを受けた。
そして、腹いっぱいになると奥へと案内され、床に臥した。
少しばかり眠っただろうか、男は誰かが話をする声で目が覚めた。
どうやら隣の部屋かららしい。
男は襖の隙間から覗いてみた。
すると爺様と婆様が囲炉裏の前で話をしている。
「明日はどうするかのう」
「手討ちが いいじゃなかろうか」
「いや、半 頃しもなかなかいける」
「どちらがよいか…」
873: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/14 18:42 ID:qJ/hFYmW
男は恐怖で震え上がった。
「ここは鬼の棲家であったか」
男は急いで支度をして家を出ようとしたが
爺様と婆様に見つかってしまった。
「こんな夜中にどこへ行きなさる」
男は観念してこう言った。
「いや、爺様と婆様が手 討ちか半 頃しかと
話をするのを聞いてしまったので逃げようと思ったんじゃ…」
874: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/14 18:43 ID:hdAN6ezt
うどんって言うオチはないよな?
(・∀・)マサカナー
878: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/14 18:46 ID:qJ/hFYmW
すると二人は顔を見合わせて大笑いした。
男があっ気に取られているのを見ると爺様はこう言った。
「すまんすまん、ここらへんでは
蕎麦のことを手打ち、あんころ餅のことをはんごろし、と言うんじゃ。
あんたの明日に出すご馳走は何がいいか話しとったんじゃ」
男もこれを聞いて自分の早とちりに大笑いした。
そして今度は安心して、もう一度眠りについた。
879: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/14 18:46 ID:qJ/hFYmW
男が寝静まった後、婆様がこう呟く…
「爺様、うまいこと言ったのう、それでどうしようか…」
「手打ちか半 頃しか」
875: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/14 18:43 ID:6BhnQ3mh
半頃しいうたらぼた餅のことだがな
880: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/07/14 18:48 ID:jNLsOqTG
>>875
”半 頃し”=”おはぎ”でしょうが(;^_^)ー)))コレコレ
ちなみに餅は餅米を完全に潰すので”皆頃し”だそうです
引用元: ・タヒぬほど洒落にならない恐い話を集めてみない?78