自分への愛情が本物なのか試す男。

ちょうどいい修羅場を思い出したので、投下しようと思います。

年齢は当時のものです。

私子…20歳

彼男…18歳

付き合って1ヶ月くらいのときに、彼男から自分の家庭の事情をカミングアウトされた。

どうやら複雑な家庭環境のようで、義理の父親にたまに悪口言われたり暴力を振るわれると言っていた。

彼男はまだ就職して半年だったので、出ていくだけのお金もないだろうなぁと思い

いずれは2人でお金工面して一緒に住もうね、って話をした。

その2週間後、彼男からいきなり「俺仕事辞めたから」と言われた。

どうして辞めたんだ、と問い詰めたら

「会社でモラハラ、いじめに遭って辛くてどうしようもなかった」と言われ、絶句。

同時に彼男が可哀想、私子が頑張ってどうにかしなくちゃ、と決意した。

私子は今まで以上に仕事量を増やした。

彼男もバイトを始め、ハロワに行くなどして

頑張っている姿勢が見られたので、このまま上手くいけばいいな、と思っていた。

ある日彼男から呼び出され、衝撃の事実を聞いた。

「実の父親が俺を引き取りに来た…しかも別の女連れて…

今実父は帰って、その女が家に居座ってるよ。

引き取るのを了承するまで帰らないってさ。

大量に金積まれて義理の親父は引き渡すこと考えてるみたいだし。

でも俺、母親は好きなんだ。

母親が段々ノイローゼ気味になってるのが見ていて辛い。

俺が向こうの家に行ったら弟達が義父に何かされるかもしれない。

一体どうしろって言うんだよ」

と悔しそうに話す彼男。

こんな酷い家庭があるものか…と信じられなかった。

何日か後に「どうなったの?」と恐る恐る聞いてみたら

「まだあの女居座ってる…私子から借りたゲームも壊されちゃったよ。

文句言ったらハイヒールでお腹踏まれて苦しかった。

家に居場所がない。

もう死にたいよ…」と言われた。

私子は彼男の家庭が許せなくなり、同時に守ってあげなきゃ、この家から逃がさないと、と考え

住み込みの仕事を探して彼男にプリントアウトして渡したりしていた。

しばらく付き合っていくうちに、彼男のネガティブな言動が段々増えていった。

「どうせ俺なんて不幸になる運命なんだ」

「私子もどうせ裏切るんだろ?」

「助けて私子。

リスカしたいよ」

この他にも色々あったけど割愛。

流石の私子も段々精神を病んでいき、友達に相談すると

「世の中にはどうしようもないことだってあるよ。

一人で抱え込んで自分が病んでどうするの?警察か弁護士を介入させるべきだと思う」

これを聞いてハッとした。

その手があったんだと。

相談した次の日に彼男と話し合いをした。

私子「彼男、弁護士か警察に相談しよう。

今の家庭は本当に酷すぎるよ」

彼男「いや…多分無駄だよ…」

私子「どうして」

彼男「警察に相談したことだってあるよでも何もしてくれなかった」

私子は何も言えなくなった。

確かに警察が動いてくれないこともあるしな…と納得した。

そして半年間付き合っていたけど、

デート中相変わらずネガティブな言動を繰り返す彼男。

もう私子にはどうにもできないと思ったので、別れを決意した。

私子「彼男、もう私にはどうにもできないよ…

今のままだと私も押しつぶされそうになる。

無責任でごめんなさい」

彼男「嫌だ、俺は私子好きだから別れたくない。

それに私子いなくなったら俺どうしたらいいんだよ」

私子「ごめんなさい、本当にごめんなさい。

でも、こっちもそろそろ限界が来たんだよ」

しばらく黙る彼男。

すると、こんなことを言い出した。

彼男「あーもうぶっちゃけ言うけど、今までの全部嘘」

私子「…え?」

彼男「私子が本当に俺のことが好きなのか試したんだよ。

でも、色々してくれたから合格wwww

嘘だと思うなら俺の親に聞いてみwwww」

色々なことを思い返した。

そういえばここ最近就活している様子がまったく見当たらなかったし、

女にハイヒールで踏まれたと言ってた割には痕も残ってなかった。

ただ、彼男が別れたくないから嘘を言っているのだ、と思った私子は

彼男の家に行き、彼男両親に全てを話し、真偽のほどを聞いてみた。

彼父「私子さん、彼男は正真正銘私たちの息子です…

お前何考えてるんだこの馬鹿息子が」

彼男「だって、本当に私子が俺を好きなのか不安だったから…」

まとめると

・仕事をやめたのは事実。

ただそれはいじめに遭ったからでも何でもなくて、仕事に飽きたから。

・貸したゲームを見せてもらったが、全く傷ひとつなかった

・彼男は正真正銘彼男両親の息子

これを聞き、一気に彼男に対して冷めた。

彼父「私子さん、本当に申し訳ございません。

どうお詫びしたらいいか…」

私子「もういいです…ですが、彼男に二度と私の前に姿を現さないでほしいと約束してください」

彼父「それだけでいいのなら…わかりました…」

彼男「えっ、そんな…何もなかったからいいじゃん…」

ここでしばらく黙っていた彼母がキレた。

彼母「彼男あんた年上の女の人騙すとは何してんの

そんな風に育てた覚えはないわ」

彼男「ご…ごめんなさい…」

彼母「私子さん、今まで本当に彼男が迷惑をかけました。

彼男ちょっとこっち来なさいあんた、私子さんのフォロー頼んだよ」

彼男は彼母に引きずられていき、私は彼父に何度も謝罪されながら見送られました。

今思えば、彼男の発言にはおかしいと思うところがいっぱいありましたが、

当時は全く気付きませんでした。

恋は盲目とはよく言ったものです。

後々彼男の知り合いに聞いた話ですが、

彼男は以前から付き合った女性に対して試すような言動が前々からあったそうです。

今回ほどではないとのことですが

元彼女たちはそんな彼男に愛想を尽かして離れていったそうで。

多分「不幸な家庭環境でもついてきてくれる女なら

本当に俺のことを好きなんだろう」とでも考えたのだとは思います…。

現在は別の人と交際し、結婚を控えています。

当時の話を相手にしたら「お前馬鹿だなぁ

でもいい経験になったろ」と笑われました。

自分でも馬鹿らしいと思いますがwww

以上です。

長々と申し訳ございません。

■ ネットの声 ■

【うわぁ…お、乙…

彼男人格障害じゃね?

両親がまともな人でよかった】

【どんびきだ…

でも、今が幸せならなにより

乙でした】

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