10年間の壮絶な介護が終わった。夫「離婚してくれ。愛人との間に5歳の子供がいる」私「!?」

日々ストーリー

結構前の話だけどふとはき出してみる

結婚して十年元夫の母(トメ)の介護をしていた。

トメは別に悪いトメじゃなかったんだけど、やっぱり手はかかるので、仕事は続けられずやめたし、

子供は作る気になれなかった。そんな余裕なかった。

旅行も十年行ってないし、ろくに美容院や買い物もしたことない。

友達とランチすらほとんどなかった。

元夫は仕事が忙しくて、帰ってくるのは遅くて、でもいつもごめん、と謝ってたからまあ我慢できた。

十年たってトメが死んで、なんだかやっと肩の力が抜けて、言っちゃ悪いが、やっと死んでくれた、って

気分になった。トメはけして悪い人じゃなかったが、なんというか自分の人生十年間棒に振った気がして

つらかった。

でも、トメが死んだ後に、元夫が離婚してくれと言い出したのは驚いた。

なんと残業だと思っていたのは、愛人とデートしてただけだったらしい。

今思うとテンプレなんだけど、妻が介護で身なりもかまわずぼろぼろで、家事もおろそかになり、部屋も

うんこしっこで臭いし、まあきれいな愛人とホテルで遊んでる方が楽しかったんだろう。

出張とかいってたのもお泊まりデートだったみたい。

トメが死ぬまでは離婚できないから、私は介護要員だったわけだ。

それだけでもショックなのに、元夫の愛人には子供がいた。五歳だって。種は旦那ね。

おまえとの間には子供いないけど相手には子供がいるから、とかいわれて、私アハハハハハハハハハハハハハハ

と狂ったように笑い続けてたの覚えてる。

元夫が何か言おうとしたけどひたすらアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハっていってた。

怒りより先に笑いしかでなかった。

アハハハハハハハハっていいながら黙って鞄もって実家に言って、びっくりした親に大笑いしながら、

「なんかねww元夫隠し子いたんだってwwww離婚したいんだってwwwうけるーwwwww」

とか泣きながら笑ってた。

それからあと、頭ぼーっとしてほとんど覚えてない。なんか頭真っ白って言うかご飯食べてたりしたのは覚えてる

んだけど、なんというのか、機械みたいだった。深く物事を考えたらいやなことを思い出しそうで、感情ってのが

沸いてこなかったというか沸かないようにしていた。

しばらくしたら、怒りとかよりも先に気が抜けて、ひたすらむなしくて悲しかった。

旦那に腹は立たなかった。ただ、あー、わたし、何してたんだろう十年・・・馬鹿だなあ・・・という自己嫌悪

ばかり。

自分が廃人みたいになっていた間に、親とかが頑張ってくれていたみたい。離婚は決定だったし、慰謝料は当然

向こうは払ってくれるつもりだったようだ。

親は私の代わりに憤慨していて、元夫を刺し殺さない勢いだった。慰謝料はそうとうふんだくれたらしい。

離婚届に名前を・・・のところで、私はとある気持ちがわいてきた。

旦那の愛人と隠し子に会わせてほしい、といった。元旦那は渋った。私が彼女たちに何かひどいことを言ったりすると

思ったんだろう。酷いことは言わない。なんなら元夫が隣で監視していてもいい。ただ元夫の新しい妻になる人と

子供に、最後に話をしてみたいだけだ。と。会わせてくれるなら慰謝料も減額してもいいと言ったら元夫はOKした。

親は怒ったが、親もついてきていいと言ったら渋々納得した。

そして、私、元夫、元夫愛人、子供、私両親という顔合わせで、話が始まった。

私はひたすら、トメの介護の話をした。うんこしっこを塗りつけられ、帰ったら壁に塗りたくられ、噛まれ、叩かれ。

腕の傷を見せた。トメに噛まれた跡だった。足にもあった。

親が聞いてて泣き出していた。うん、だって本当に壮絶な介護だった。最後の数年は痴呆が入って、あれは元のトメ

じゃなかった。夜一時間おきに起こされ、トイレに連れて行き・・・つらかった。ひたすら介護の話をした。

夫は残業だといって帰ってこなかった。家にいると臭いからだったそうだけど、この状況ではきれいにするなんて無理だった。

愛人は最初はびくびくしていたが、私の壮絶な介護話を聞いて、だんだん真顔になっていった。

愛人は途中で言った。「元夫は、妻が介護が大変だからって、言い訳にして手抜きをするっていってましたけど、それ、手抜き

じゃないですよね」「うん。この状況で身なりを整えるなんて無理。薬の副作用で頻尿で、おむつもしょっちゅう変えてたし」

私は愛人に、あなたは両親はいるのかと言った。いると答えたので、あなたの両親がトメと同じようになったときに、元夫は

絶対助けない。わかるでしょう。この惨状の中、見ないふりをして外に出ていた人なんだから、と言った。

愛人は真っ青で、黙り込んでいた。

私は言いたいことは言ったので、これで終わりだった。元夫は何か言いたそうだったけど、別に怒っても怒鳴ってもないので

何も言えなかったようだ。

その後元夫と愛人は結婚しなかったようだ。子供もいるのにね。

それから何年かは、やっぱり精神的ダメージが酷くて、実家でニートしてたけど、やっと最近働き出した。今でも一人になると

ふっと電車に飛び出しそうになるから、やっぱりまだ親元にいるけど。

なんだか心の一部がえぐり取られてしまってもう戻ってこない感じが未だにしているけれど、いつか元に戻ればいいなあ

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