40度の高熱で病院へ…受付「予約は?」俺「してません」→病院を追い出され、俺は意識を失った

日々ストーリー

当時、T都H市に住んでいた俺は、ある日、40度近い熱と凄い寒気、頭痛を始めとする体中の痛み、めまいと足下のふらつき、息苦しさで、頭の中も半分朦朧としていた。

コレはヤバいと、会社に休みの連絡をして、病院に行くことにした。

当時の我が家から最寄り駅まで約1キロ。駅周辺まで行けばいくつか病院がある事は分かっていたが、まだどの病院も行ったことがない。

そもそも、この状態で駅まで歩ける気がしない。

そこで思い出したのが、駅と我が家の中間辺りにあるK医院。診療科目として内科、胃腸科、小児科と書かれている。

俺は財布と保険証を握り締め、フラフラとK医院に向かった。

足下がふらつくし、そもそも具合が悪いので、多分、20分くらいかかってK医院に着いたときは、涙腺が緩みそうなほどホッとした。

医院の中に入ると、ちょっとご年配の受付嬢が「予約はありますか?」と、いきなり不機嫌な声で尋ねてきた。

俺も見落としてて悪かったのだが、K医院は予約制の病院だったらしい。

俺「いえ、予約はしてません。」

受付嬢「どうしたんですか?」

いや、普通、そういう聴き方しないだろう?と思いつつも、溺れる者は藁をもって奴で、失礼が無いように答える俺。

症状と経緯を説明すると、全てを聞き終わる前に受付婆は

「ウチはそういう病院じゃありません。予約のない人は診ません。胃腸科ですよ。内科じゃないんですよ。お門違いです。出ていってください!」と、まぁ、ケンモホロロな受け答え。

でも、俺もかなりギリギリだったので「分かりました。すみません、一番近い内科は何処にありますか。」

すると受付婆は「知りません。教える義理もありません。早く出ていってください。」

もう、駅周辺まで行くしかない。でも、結構限界近い。そうだタクシーを呼ぼう。

「では、タクシーを呼びたいので電話をお借りできませんか?いえ、電話したら外で待ちますから、決してご迷惑は…。」

「出て行けと言っているんです。警察を呼びますよ!」

嘘ぉ…。医療に従事する者が、急病人に対してこんな扱いアリ?

あぁ、うん、警察もアリかな。そしたら救急車も来てくれるかな…。あぁ、救急車だ。救急車を呼んでもらわないと。もうそろそろダメぽ。

「すみません、もう本当に辛いんです。救急車を呼んでください。」

「アンタ、バカなの?病院が救急車なんて恥ずかしくて呼べる訳ないでしょう!早く出てけ!」

受付婆は、想像以上に屈強な腕で俺を文字通り病院から掴み出してドアを閉めた。

このK医院のドアはニ〜三段の階段の上にあって、掴み出された俺は上手くバランスを取れる訳もなく、転がり落ちて腰を強かに打ってしまったが、ある意味、その痛みで意識が少しだけハッキリしたのも事実で。

こんな所で押し問答している暇があったら、早く他所の病院に行かなければ…。

力なくフラフラと立ち上がり、腰をさすりながら歩き始めた辺りで記憶が飛んだ。

目が覚めると、俺はちょっと大きな総合病院のICUで、酸素マスクを付けていた。体中にソコソコの本数のチューブが繋がれていて、まぁ、動いちゃいけないって事はスグに分かった。

総合病院の医者によると、俺は肺炎で本当に死にかけていたらしく、行き倒れになっていたそうな。

で、親切な命の恩人は、お巡りさんにだけ素性を明かして「御礼不要、問題になった時だけご連絡下さい」と仰ったらしく、警察からは連絡先を教えて貰えませんでした。

と、言うわけで、K医院の受付婆に「俺、何でこんなひどい扱いを受けてるの?」と思いながらフラフラしてた時がスレタイ。

ちなみに、総合病院から退院するには3週間近くかかりました。

皆さんは、限界を意識する前に救急車を呼んだ方が良いと思います。

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