この時期になると思い出す。
私は都内に就職して住んでて、田舎は東北の被災地域。
震災が起こって1年か2年で、結婚話が出た。
両家の親と都内近郊の親戚で式。
そんな感じだから、開場し、新郎新婦入場前には身内は行動していた。
(得をしているものは、周りを接待し、振る舞い行動を見せないと、
裏で色々と言われてしまうのだ!)
身内は会場の人が止めるのを振り切りビールをもぎ取り、結婚式のテーブルを一つ一つ回った。
女性には「づらみっだぐないな」男性には「面白いつらだな」って言うわけ、
これは「嫁もうちも、みっともなくてごめんね」「初めてお会いしますね。よろしくね」って意味。
私達が入場する頃には、会社関係を中心に微妙な雰囲気に。
頭に乗せる形のウィッグの人もいて、そこのテーブルだけは避けて欲しかった。
入場して、旦那父と母が乾杯に立った。
旦那父は無難におめでとう。
私の母は顔をしかめて
「めぐさめんこだ。めぐせぁめぐせぁ、目が潰れる。きたぐながった、かえりてぇ」と言った。
親戚と地元民は拍手喝采。
これには旦那両親も困惑。
結納の時は普通だった母も、地元の人や親戚のまえなので、言葉も態度も地元に戻したらしい。
親戚はニコニコしながら、
「あのめぐさめんこ、嫁っこだはんで、なったきして、あんツラ! めぐせめぐめんけばかでねぇの。かわいそだなあ」
「はんでほんで、騙されてな。めぐせの貰ってほんにいいあんこ(旦那)だ」
「めんけばかじゃね。せづねぇなぁ」
「みにくくてよかったな。みっだぐね、みっだぐね」
意味わからないなりに、なんとなく野次って貶してる感は伝わると思う。
いい感じに酔っ払い、踊り出し(地元の結婚式では、出席者がみんなで踊る風習がある)、
旦那親族に私が褒められると、ニコニコ顔で、
「都会の人は優しいな。バカ娘がよぉ、褒められていい気になったら、ぶってけろよ」
と旦那持ち上げDV発言。
地元流儀そのままに、料理を持ち帰ろうとする、ビールやワインを持ち帰ろうとする田舎からの列席者。
それを止めるホテルの人、ドレス引きずりながら止める私。
絵に描いたような田舎者の無作法やワガママで、当時は本当に恥ずかしくて泣いた。
今思い出すと、みんななくなったハレの日常を取り戻そうとしてたんだと思う。
地域性もあって、うちは無事な上に結婚までしたから、周りに尽くさなきゃってなったんだと思う。
でも一番の修羅場は、増えた人数分グレードアップした会場費用と、田舎からのツアー全員分の旅行費用、滞在費用を請求された時。
追加400万を見た時。もちろん、祝儀なんてほとんど頂けたはずもなく。
新居も新婚旅行も家電も家具も、全部諦めました。
これが第一の修羅場。