友人『お前の彼女がホテルにいたぞ』 → 俺「…って友人に言われたんだけど」 → 結果…

衝撃人間劇場。

彼女との結婚を考えていたら、友人『お前の彼女がホテルにいたぞ』 → 俺「…って友人に言われたんだけど」彼女『その通りです。ごめんなさい』俺「!?」 → 結果…

自分の思いをちょっとぶちまけようと思う。

昔付き合ってた彼女。

すごく人あたりが良くいつも笑顔で友達もたくさんいて。

明るくて俺にだけ少し我儘で、でも大好きだった。

順調に1年付き合い結婚の二文字もちらついてたある日友人から報告。彼女が宿泊施設にいたと。自分らの方を見てあって顔したんで間違いないと。

半信半擬だがこの友人は嘘でこんなこと言うやつではない。

悩んだが直接聞こうとメールした。

「話がある。時間ある?」

彼女からしばらくたってかえってきた。

「わかった。明日お休みだからいつでも大丈夫だよ。」

翌日彼女の部屋へ。

ドアを開けるとなんだか憔悴しきったような彼女が出てきた。

無理矢理な笑顔を作り俺を部屋へあげる。

しばらくとりとめのない話をし、俺が口火を切った。

「友人から宿泊施設で見たって言われたんだけど。」

瞬時に固まる彼女。反応からああ事実なのかと悟る。

正座に座り直し「…その通りです。ごめんなさい。」

まさか、だって浮気とか有り得ないて思ってたし、彼女からは「なにそれ、見間違いww」とか言われると思ってた。

でもうなだれる彼女が現実。俺は切れた。大人の対応なんて出来なかった。

「ふざけんなてめぇ、この槍万が!俺よりそんな親父が良かったのか!まじ市ね!」

思い付く限りの酷い言葉で罵った。

彼女は何も言わずずっと俺の言葉を聞いてた。顔を上げる事もしなかった。それが余計に俺をいらつかせた。

「何か言う事ないのかよ、ここまできてさ。」怒気を含んだ言葉で聞くと「全て事実です。本当にすみませんでした。」と土下座された。

「糞うぜえ。市ね槍万が。」

彼女の部屋を出た。号泣しながら家帰った。許せないのと裏切られたのと、色々な感情でパニックになりつつ。

友人にも話し、慰められながら彼女の事を忘れると決意、全部着拒否した。

しかしあの日以来彼女から連絡が来ることはなかった。「あー俺そんだけな存在だったんだな」って泣けた。

やさぐれながらあっと言う間に1年が経った。

友人何人かの飲み会があり参加した。

そこで彼女の近況を聞くことになる。

「あの女、入院してるらしいぜ。ざまぁww」

彼女が体が弱いのは知ってた。その頃裏切られたと思いつつまだ俺は彼女の事を気にしてたんだろうな。

入院の言葉が引っ掛かって、病院教えてもらってとりあえず様子見に行ってみた。

教えてもらった病院に行くと彼女の弟を発見した。ものすごく気まずい。あたりさわりのない挨拶をしたあと、彼は「姉ちゃんに…会いに来てくれたんですか?」と聞いてきた。

「いや、うんまあ」と曖昧に返事。

弟はしばらく考え、少し話があると俺を連れて外へ出た。

人気のあまりない場所に来ると「この度はご迷惑をおかけして本当にすみませんでした。」と深々と頭下げられた。

俺が戸惑ってると弟は色々話をしてくれた。

彼女の両親は彼女が学生の頃に他界。

姉ちゃんは自分の為に身を削り働いていた。

自分の大学の学費も払ってくれて、高卒でそんな高給は無理だろうに仕事掛け持ちで働いていた。

そのせいで体を壊したと。

俺には自分のせいで二人を引き裂くような形になり本当に申し訳ないと。

俺の頭の中で何か繋がった気がした。

俺が彼女と知り合ったのは彼女が俺の会社に派遣としてきたのがきっかけ。

派遣に珍しく仕事は一生懸命やってくれて、そこに俺が惚れたんだ。

彼女には両親のことは聞いてなかった。「うち貧乏でさー」くらいしか言わなかったから。

弟にとりあえず彼女と話がしたいと告げると、「…今の姉ちゃん見ても、普通に話して下さい。お願いします。」と言われた。

病室に入ると痩せほそった彼女がいた。

俺の姿を見て酷く動揺し、「え?なんで?」みたいなこと言ってた。

ベッドの横にある椅子に座り「…久しぶり。」と声懸けると無言でうつむいてしまった。

酷いとは思ったが聞いてみた。

「なんであんなことしてたんだよ。何か理由があんだろ。話してくれよ。」

しばらく無言だった。でも何か決意したかのように一つ深呼吸をしてぽつぽつ話だした。

弟を育てるために掛け持ちで働いてたけど、自分の体が弱いためにそれも出来なくなった。途方にくれてたが自分が働かなきゃ弟の未来が潰れてしまう。背っ羽詰まった彼女は泡風呂に行く事を決意。

それで何とか弟の学費捻出、高卒で何のスキルもない自分にはそれしか思い浮かばなかった。

俺と出会い、好きになる気持ちを止められず付き合ってしまった(俺は2度彼女に断られてる)

優しい俺に甘えて傷付けてしまった。

最後の方は泣きながらだった。

何度も何度も傷付けてごめんなさいと言われた。

彼女は本当にいい子だったんだ。目撃した友人も信じられない、みたいな感じで悩みに悩んで俺に伝えたし。

彼女は自己犠牲精神が強いようには感じてたが、それが弟とかいろんなもの背負っての事なんだって俺は気付かなかった。ほんと馬鹿。

一緒に泣いた。分かってやれなくてごめん、あの時ちゃんと話しも聞かず突き放してごめんって。

いいの、違うよ、俺のせいじゃないからって優しく笑う彼女にまた泣けた。

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