バイデン側が外国接触禁止令中なのに…韓国外交部長官の訪米「ナンセンス外交」(中央日報)
米国大統領選以降、ワシントンでは「勝者対敗者」ではなく「勝者対不服者」の間の過去初めての対決が続いている。韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官の訪米はまさに「その渦中に」行われた。トランプ側・バイデン側双方と接触し、韓米同盟の強化を試みるという野心に充ちた目標だ。
だが、外交界では康長官の訪米計画発表以降、「なぜ?」「それも今?」という質問が絶えない。退くドナルド・トランプ政府との業務協議は実益がなく、ジョー・バイデン当選者キャンプや業務引継委員会は外国政府の要人とは接触していないためだ。
ところが与党「共に民主党」韓半島(朝鮮半島)タスクフォース(TF)所属の宋永吉(ソン・ヨンギル)・金漢正(キム・ハンジョン)・金炳基(キム・ビョンギ)・尹建永(ユン・ゴンヨン)議員も16~20日に米ワシントンを訪問してバイデン側の人々との接触を調整すると明らかにした。朴振(パク・ジン)議員が率いる野党「国民の力」外交安保特別委員会も訪米を検討中だ。政府だけでなく政界も先を争って「バイデン詣で」だ。
もちろんバイデン側とは可能なすべてのルートを使って人脈を構築するのは間違ったことではない。だが、そうであるなら大統領選レースが本格化する前に、水面下で行うべきだった。現在、バイデン業務引継委員会は米国駐在外交使節が電子メールを送っても一切答えない「既読スルー」モードを稼働中という言葉までワシントンからは出てくる。 (中略)
康長官は「(バイデン政府がオバマ政府の)戦略的忍耐に戻るわけではない」と述べた(8日ワシントン)。
この外に「戦略的忍耐ではなく、クリントン政府の積極的関与政策に進む可能性が高い」〔9日宋永吉(ソン・ヨンギル)国会外交統一委員長〕、「戦略的忍耐は民主党内部でも失敗した戦略なので自ら持ち出すはずがない」〔9日金峻亨(キム・ジュンヒョン)国立外交院長)など、似たような発言が政府の内外から出ている。
言葉自体に誤りがある。バイデン側はまだ北朝鮮政策はもちろん、韓半島(朝鮮半島)ラインの人事に手も付けていないためだ。(中略)第3国である韓国の責任ある人々が先を争ってバイデン政府が戦略的忍耐に回帰するだのしないだのと「予言」すること自体がナンセンスだ。また、オバマ政府は「戦略的忍耐」を北朝鮮政策の基調だと認めていなかっただけではなく、この表現を非常に不快に受け止めていることは外交界の常識だ。
(引用ここまで)
カン・ギョンファ外交部長官が訪問先のアメリカで「バイデン新政権はオバマ政権時代の『戦略的忍耐』に回帰するわけではない」と発言。
韓国の与党である共に民主党側からは「クリントン政権時代の関与政策になるのではないか」とか「戦略的忍耐は失敗だったので回帰するわけがない」等々の発言があったとのこと。
先日のムン・ジェイン大統領による「トランプ大統領の対北路線を継承しよう」とバイデン新政権に対して呼びかけたという話もそうなのですが。
なんで韓国がアメリカの対北政策を規定するつもりでいるんだか。
まあ、100歩譲って外交的意見の表明だ、というのであればまだギリギリ理解の範疇と言えなくもないですが。
わざわざこの微妙な時期に訪米して、かつトランプ政権のポンペオ国務長官と会いつつ、もう片手ではバイデン新政権に近いとされる外交政策担当者に会いながら「戦略的忍耐に回帰するな」とか「戦略的忍耐は失敗だった」とか言い出している。
バイデンはその「失敗した戦略」を実行していた当時の副大統領だった人物なのですけどね。
こうしたハイリスクをとっての訪米ですが、そのリスクに見合ったなんらかの成果が出せればいいのですが。
虻蜂取らずどころか両陣営から嫌われるなんて可能性もあるわけで。
退任する来年1月まで針のむしろに座らされたまま、そしてそれ以降もその位置のまま変わらない可能性すらある。
まあ、リスクを取らずに利益は得られないものではありますが。
なんでわざわざこの時期に……とは思いますし、わざわざ訪米しておいてその発言はどうなのとも思いますね。