ベトナムの田舎のマイナーな観光地に行った時の話 後編

Fukurou

昨日の早朝、Aが駅のホームで撮った写真の1枚に、あり得ないものが写っていた

半透明で緑色に発光している男が写っている

しかもその男は右手に何か持ちながら明らかにこっちを見て向かって歩いて来ているのだ

更に悪い事に、俺達はこのメガネを掛けた現地人らしき男に心当たりがあった

トゥイだ

俺とAはBに連絡をとろうとしたが携帯は海外では法外な料金になるため電源を切っている

俺達はBの帰りを待つしかなかった

Bがホロ酔いで帰ってきて何もなかったというオチを願いながら

しかしBの帰りが遅過ぎる

間の悪い事にBは腕時計を忘れていっていた

1時間の予定が既に2時間経とうとしている

本格的に捜しに行こうか迷っている時にBは帰ってきた

俺「遅いよ!何してた!!」

B「何いってんの?なんかさぁ待ち合わせにトゥイさん来なくて俺が間違えたかもと思って通りをふた回りして探してたんだけどいなくて帰ってきたんだ」

あり得なかった

小さい町だ、Bのいう事が本当なら20分余りで帰ってくる計算になる

俺はBの腕時計を渡し、既に2時間経っている事を伝えるとBは怒り出した

B「勝手に時間いじるなよ!!なんなんだよお前ら!!」

Aが例の写真をみせ、俺が自分の電波時計をみせるとBはようやく事態を飲み込んだ

しかしせっかくの旅だ

全員揃うと気も大きくなり、全部偶然と無理矢理納得し、予定通りBARへいく事になった

階段を降り外に出ようとすると宿の主人に呼び止められた

「あんた達さっきウチに電話掛けたかい?」

詳しく聞くと7時ごろ宿の電話に無言電話があったらしい

小さいゲストハウスで今日の客は俺達だけだったので道に迷った俺達が電話を掛けてきたと思ったらしい

Bに問い詰めると昼間喋った時泊まっている宿の名前を教えたらしい

俺達はそのまま部屋に篭って一晩過ごし、明朝逃げる様にその町を去った

その後何事も無く旅を終え、デジカメの写真は消去した

実話でオチも盛り上がりも無く申し訳ない

代わりにちょっとした後日談を少し

Bは昼間トゥイと話した際Yahooメールのアドレスを教えてもらっていた

日本に帰ってから酔った勢いでメールしたらしいが、すぐさまメーラーデーモンが返ってきたらしい

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