ガン予防、肝機能・動脈硬化・高血圧・胃潰瘍・便秘・痔・神経炎・骨粗鬆症・貧血・視力強化・夜盲症・白髪防止・美肌・月経不順・健脳・二日酔い予防 不飽和脂肪酸は酸化しやすいのが欠点。しかしゴマには、ゴマリグナンという抗酸化物質があり、ゴマ油が他の油に比べて酸化し難いのはこの働きによる。ちなみに、天ぷら屋さんがゴマ油を使うのはこのためである。リノール酸、オレイン酸はゴマリグナンによって効力を失うことなく、悪玉コレステロールの発生を抑え、血管壁にコレステロールが沈着するのを防いでいる。そのため、動脈硬化、高血圧に特に有効である。 ゴマリグナンにはセサミン、セサモリン、セサミノール、セサモールなどがあるが、セサミンは老化や動脈硬化など生活習慣病の防止に大きな効果を発揮する。また、セサミンには肝臓の働きを助け、アルコールの分解を促進する作用がある。二日酔いの原因はアセトアルデヒドだが、ゴマにはこの有害物質を無毒化する働きがあるため、二日酔い予防に役立つ。飲む前にはゴマの料理を食べるとよい。 20%を占める植物性タンパク質は肝機能を高めるメチオニン、肌や髪の毛を健康に保つトリプトファンなど、人体に必要なアミノ酸が豊富に含まれている。その上、カルシウムとリンも豊富。カルシウム含有量は同量の牛乳の11倍というから、骨粗鬆症の予防にもなる。鉄分もほうれん草の5倍もあり、貧血改善に効果がある。 ほかに、ビタミンB1、B2、B6、E、F、ヨード、ナイアシンなども多く含まれているが、トリプトファンやビタミンB6は、精神安定に不可欠な神経伝達物質セロトニンの原料となる。またセサミンもストレスに対抗するためのホルモンの分泌を促すことから、精神安定に効力を発揮する。 ゴマを常食すると、胃酸過多症、胃潰瘍、強壮、視力強化などにも著しい効果がある。また優れた健脳食品のゴマは、成長期の子供などには特によい食品である。他に耳だれや眼病に外用しても効果がある。 古くは忍者、禅僧が常食に、現代でもスポーツ選手が栄養強化食品としてゴマを食している。近年特にその効力が解明されているが、「小さな総合栄養食」といっても過言ではない。