日本のことば事典「瀬戸内」

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瀬戸内とは?

瀬戸内に含まれる県

「瀬戸内」とは、西日本にある瀬戸内海の周辺を指す言葉。県でみると、兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県が含まれます。

瀬戸内の特徴は、700あまりの島と海が織りなす絶景。1860年に瀬戸内海を訪れたドイツ人地理学者のフェルディナンド・フォン・リヒトホーフェンは、「これ以上のものは世界のどこにもないだろう」と評しています。

広島の平和記念資料館や厳島神社などの見どころがあるほか、日本最大級の現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の開催地としても有名です。

瀬戸内の歴史

厳島神社のある宮島の周辺

瀬戸内海は、古くから日本の海運の要衝として栄えてきました。

平安時代(794~1185年)の末期には、当時の権力者、平清盛により宋(当時の中国)との貿易港が整備されています。また、江戸時代(1603~1868年)には、北海道や東北、北陸などと大阪をつなぐ北前船(きたまえぶね)の寄港地として、各地で港が整備されました。

さらに明治時代(1868~1912年)以降は、造船業も盛んになりました。人気アニメ『この世界の片隅に』に登場する造船の町、呉があるのも瀬戸内になります。

このように古くから栄えてきた瀬戸内には、ユニークな史跡や観光地が多くあります。

瀬戸内の主な観光地

【広島】平和記念資料館と原爆ドーム

世界で初めて原子爆弾の被害を受けた広島にある平和資料記念館と原爆ドーム。戦争の悲惨さと平和の大切さを発信する場として、世界中から多くの人が訪れます。

【広島】宮島の厳島神社

海に浮かぶ鳥居が有名な、日本三景のひとつで世界遺産の厳島神社。創建は593年ですが、現在の規模の社殿が造られたのは、前述の平清盛によってです。

【香川・岡山】瀬戸内国際芸術祭と現代アートの聖地

「現代アートの聖地」と呼ばれる直島や豊島がある香川県と岡山県では、3年に一度、「瀬戸内国際芸術祭」が開催されます。地域の風土と融合した現代アートの数々は、世界のアートファンを魅了しています。

【岡山】倉敷

商業の町として栄えた倉敷。古い白壁の建物が立ち並ぶ美観地区、紡績工場跡を改修した商業施設「倉敷アイビースクエア」、エル・グレコやピカソ、モネなどの作品を所蔵する大原美術館など、多くの見どころがあります。

【広島・愛媛】しまなみ海道

広島県と愛媛県を結ぶしまなみ海道。米CNNから「世界でもっともすばらしい7大サイクリングコース」に選ばれています。6つの島をつなぐ7つの橋の絶景サイクリングコースを走りに、多くのサイクリストが訪れます。

鳴門の渦潮、道後温泉、父母ヶ浜ほか

Photo by Pixta

このほか、大迫力の鳴門の渦潮、日本最古の温泉といわれる道後温泉、日本でもっとも美しい夕日スポットといわれる父母ヶ浜など、さまざまな見どころがあります。

瀬戸内の主なグルメ

牡蠣

Photo by Pixta

瀬戸内海の穏やかな海は、牡蠣の養殖に絶好の環境。特に広島県は、絶品の牡蠣の産地として有名です。

うどん

瀬戸内の中でも降水量の少ない香川県では、昔から小麦が盛んに作られてきました。こうした中から発展した「讃岐うどん」は、香川県のグルメとして有名です。

柑橘類のフルーツ

瀬戸内の雨が少なく温暖な気候は、柑橘類をはじめとするフルーツの栽培に適しています。岡山県のモモやブドウ、愛媛県のミカン、広島県のレモン、小豆島のオリーブなどは特に有名です。

瀬戸内の交通

列車で瀬戸内を旅行する場合は、JR西日本が発行する訪日観光客向け乗り放題パスを使うと便利です。

列車で瀬戸内に来る際は、岡山県の児島と香川県の坂出をつなぐ瀬戸大橋にぜひご注目を。道路鉄道併用橋として世界最大級の大きさを誇り、車窓からは瀬戸内海の多島美が十全に味わえます。

また、瀬戸内を旅行する際は、船で移動する機会も多くあります。大きなフェリーに揺られて小豆島や直島に行ったり、高速艇で小さな島へ向かったり、「guntû(ガンツウ)」をはじめとするクルーズ旅に参加したり。きっと忘れられない体験になりますよ!

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