「太陽の内部に知的生命体が住んでいる可能性」物理学者が発表! 猛スピードで進化する“核生命体”が存在か!

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地球外生命体を見つけるには、まず地球に似た惑星を探すことが“定石”となる。しかし、我々の考える“生命体”はどうやら固定観念で凝り固まっているのかもしれない。なんと理論的には太陽の内部で生き永らえる生物の存在が可能であるというのだ。いったいどういうことなのか。

■恒星内部で“宇宙ネックレス”が形成される

生物であることの条件はいくつかあるのだが、絶対に欠かせない条件なのが自己複製ができることである。

地球は命が育まれる場所としてかなり理想的な環境であるのだが、その中には快適な環境を捨ててきわめて高温な源泉などに生息する極限環境微生物(extremophiles)なども存在する。

そして最新の研究によれば、さらに過酷な環境である太陽の内部でも命が育まれる可能性があるというから驚きだ。

米・ニューヨーク市立大学の研究チームが2020年8月29日に「Letters in High Energy Physics」で発表した研究は、自己複製できる生物種が恒星の内部で繁殖できる可能性を報告していて興味深い。

我々の恒星である太陽は表面の温度でも約6000度に達し、当然ながらその内部はもっと高くなり、400万度から700万度、さらに中心部は約1500万度になるといわれている。なぜそこまで高温なのかといえば、当然のことながら太陽内部で起こっている核融合が影響しているからだ。そんな場所で生命が芽生えて繁殖できるとは普通に考えればあり得ないことだろう。

生命が自己複製できるのは、DNAの情報をコピーして後世に残すことができるからである。我々が我々であるための情報が二重らせんの構造になったDNAに蓄えられているのだが、研究チームによれば、この宇宙で成立しうる生物の情報の保管構造は、二重らせんのDNA以外にもあり得るというのである。

その別の形の生命の構成要素であるのがストリング(string)、またはN極かS極のどちらかだけを持つ理論上の磁石である単極子(monopole)である。ストリングも単極子も宇宙が生まれたビッグバン直後に生成された可能性がある理論上の存在で、まだ発見されていない。

1988年に、チュドノフスキー氏と彼の同僚であるタフツ大学の理論物理学者、アレクサンダー・ビレンキン氏は、宇宙のストリングが恒星に捕獲される可能性があると予測した。恒星に捕らえられたストリングはネットワークを形成するまで引き伸ばされるという。

そして今回の新しい研究によると、恒星で一連の対称性を破る相転移によって1つのモノポールビーズと2つのストリングの安定した構成を生成でき、化学結合された原子のように、1次元、2次元、さらには3次元の構造を形成することができるという。これは宇宙ネックレス(cosmic necklace)と呼ばれ、恒星の中で核融合エネルギーを利用して自己複製が可能となるというのである。驚くべきことだが、太陽の中で自己複製を繰り返す生命体が生息することが理論上あり得るのだ。

■急速に進化した知的生命体である可能性も

さらに驚くべきはこの生命体は単純なものであるにとどまらないというのだ。急速に進化を遂げて知性を発達させ、さらには“深刻”な知性をも獲得する可能性もあるというのだ。

「突然変異と自然淘汰によって進化する複雑さは、世代の数が増えると増加します。そのため、自己複製する核種の寿命が、多くの不安定な複合核オブジェクトの寿命と同じくらい短い場合、それらは急速に巨大な複雑さへと進化する可能性があります」とチュドノフスキー氏は説明する。

このような我々とは根本的に異なった生命体がどのような外見をしているのかはまったくわからない。それは想像力を膨らませるための燃料になるともいえるが、彼らの存在を占うヒントがある。

彼らは宿主となっている恒星のエネルギーの一部を利用して生存および繁殖するため、恒星モデルが説明できるよりも速く冷却されているように見える恒星は、研究者が「核生命(nuclear life)」と呼ぶこの生命体の宿主になっている可能性があるのだ。

実際にいくつかのそのような星が観察されており、それらのわずかずつ早まっていく衰退はまだ謎である。「EPIC 249706694」のように不規則に暗くなっている星も、この可能性を探るのに適した場所になる可能性がある。研究者がこれらの星を核生物にリンクさせれば興味深い可能性が生まれるということだ。

「彼らは非常に速く進化するので、私たちが行ったように、彼らのホスト星を超えて宇宙を探索する方法を見つけることができるかもしれない。彼らはコミュニケーション方法を確立し、星々の間を旅行することができるかもしれない。多分私たちは宇宙で彼らの存在を探すべきだろう」(チュドノフスキー氏)

すべては理論上の話ではあるが、新たな“エイリアン観”を提供する斬新なアイデアであることは間違いない。想像力をさまざまな方向に膨らませることができる観点だ。

「宇宙は私たちが考えているものとはきわめて異なり、私たちがその存在を認識できないインテリジェントな生命で満ちているかもしれないというのは魅力的な考えです」(チュドノフスキー氏)

太陽に住む我々とはまったく異なる知的生命体が独自の進化を遂げているのだとすれば興味深い。我々人類は近い将来、彼らに出会うことができるのだろうか。

参考:「Science Alert」、「Cubasi」、ほか

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